【展示レビュー】相武えつ子写真展「写ルンです で 写スンです」

2023年12月5日(火)～12月13日(水)の期間、当店のギャラリーにてフォトグラファー相武えつ子さんの『写ルンですで写スンです』の写真展が開催されました。写ルンですによって撮られた写真は相武さんの日常を切り取ったかのように感じるものばかりでした。

こちらで展示の様子を紹介いたします。

今回はフイルムからのプリントなので、懐かしい感じのエモい風合いがあり、いつもとはちょっと違う雰囲気の写真展になりました。展示期間中は相武さんがPhotoZINEを利用して作成したフォトブックも展示していました。ここでしか読めない特別仕様です。

作品展を実施して…

今回の写真展はすべて「写ルンです」で撮影したものを展示させていただきました。展示の中には相武さんのお子様が実際に撮った写真も！いつも出掛ける際には必ず写ルンですを持ち歩いているという相武さんですが、今回は写ルンですについてやプリントをしてみての感想などを伺ってみました。

相武えつ子

写ルンですは高校生の頃から使っており、今でもお出かけの時はポケットに入ってます。

そんな写ルンですだけで展示ができるのは念願でした。思いもあり、展示の中に言葉も書かせていただいたんですが、「今」に一番近いカメラだと思ってます。実際、ピント合わせの必要がないので撮ろうと思ったその瞬間の撮れタイムにラグがありません。そして、子どもも私も気負わずに普段のまま撮れるという意味でも親子の「今」に一番近いと思ってます。

そんな「今」に一番近いカメラで撮った写真だからこそ、後から見返すと宝物を見るような気持になります。そんな理由と、子どもも使うのでどんな写真が撮れたか見せてあげたいという理由から、写ルンですの写真はほとんどプリントしてます。プリントすることで子どもたちは写真を自分のものとしていつでも見ることができて自由にも扱えて、写真という存在が身近になると思います。写真を自分事から家族事へできるのがプリントの良さの一つだと思います。
今回展示をしてみて写ルンですの美しさに驚かれる方もいらっしゃいました。美しく「今」に忠実に撮れる写ルンですでこれからも家族とともにたくさん残したいと思ってます。