2024年11月29日(金)〜12月11日(水)の期間で、早稲田大学に設置されている「写真表現Ⅱ」を受講している学生さんによる展示を開催いたしました。写真表現の講義では一年を通して写真を撮る技術、写真と社会とのつながりなどを講師である井上浩輝先生から学び、その知識を活かしながら実際に写真を撮影して実践しているそうです。講義受講から半年間が経ち、これまで学んだことの実践の場として、当店ギャラリーにて写真展をご開催いただきました。
富士フイルムのWALL DECORによる展示の一部をご紹介いたします。
展示のテーマは、「時の解釈」。「時間を切る撮る」という講義から、写真を撮る瞬間の数秒間を意識した作品の内容となっております。また、サブタイトルの意味も「時」が関係しており、講義に参加してる学生さんの平均年齢が21歳、日本の平均寿命は84歳、の両方の数字を組み合わせて「-21/84の私から-」とつけたそうです。人生の約1/3の時を生きてきて、今しか感じることができない感覚、感性を存分に発揮しているように感じました。
学生さんが作成した写真集も併せて展示いたしました。WALL DECORで展示している作品と併せて写真集を見ると、より学生ひとりひとりの時間の解釈や視点を楽しめました。
今回のテーマが「時間の解釈」ということで、作品を見たあとに私自身じっくり考える機会となりました。時間の感覚は人それぞれであり、私が考える「時間」とはなんだろう、と。自分自身の答えが見つかったあとに、もう一度学生さんの作品をみてみると、ひとりひとりの目線があって面白かったです。自分がその時その場所にいなくても、作品をみて過去の自分の思い出を重ねたり、新しい視点と出会ったり、もっと自由に時間を感じていいんだと思いました。
写真を撮って、プリントして、見返す。写真を見返すタイミングはとても自由で、今すぐでも、時が経っても、どんな時でも楽しむことができる、素敵なものと出会えたことがとても嬉しいです。