3月2日(土)〜13日(水)の期間で、日本独自の絵画表現として確立された浮世絵の流れを汲む美人画に、漫画やアニメのデフォルメ表現、さらに現在のメイクやファッション、価値観を取り込み、“今の美人画” を描くNarcolepsyさんの個展を開催しました。今回はNarcolepsyさんの原画ではなく、絵画データからWALL DECORでプリントした作品展示でした。デジタルだけでなく、プリントをして見比べてみることで液晶画面を通してでは得られない新しい発見や気づき、「物質的な何か」を感じてほしいというNarcolepsyさんの熱い想いが詰まっている内容です。
こちらで展示の様子をご紹介いたします。
作品展を実施して
FUJIFILM WONDER PHOTO SHOP Presents Narcolepsy1999 4th SOLO Exhibition『REPLICA』にご来場を賜りましてありがとうございました。
数年前にデジタルアーティストとして出発した私が、今では絵の具で一点物の作品を描くことがメインとなり、大変ありがたいことにその作品たちが完売になっている為、過去に制作した作品を見ていただけるのは、SNSの中か作品をお迎えいただいた方のみという状況なのですが、FUJIFILMさんの世界に誇るプリント技術によって細かい筆跡まで再現されて、再び皆様の目に触れていただけたということが本当に嬉しかったです。
私自身も過去の作品たちとこうして再会できて、制作した当時の状況や心境を思い出したりしてとても良い体験ができました。
私の制作スタイルとしては最初にデジタルでほぼ完成に近いところまで絵を描いて、それを元にキャンバスに絵の具を乗せていくのですが、その完成したアナログの作品を写真で撮ってデジタルデータに変換し、さらにそのデータをパネルプリントすることで物質として出力するという流れを見ると、なんだかすごく遠回りで面倒な行為に感じるかもしれません。
ただ、「データ→物質→データ→物質」のプロセスで生まれた今回の展示作品たちの「価値」について、「プリントでも良い」「やっぱりアナログの方が良い」「全然別物だ」「完璧な再現だ」などなど、様々な想いや考えを皆様の中に少しでも巡らせていただけたのだとしたら、『REPLICA』という企画を実施した「価値」があったと言えると思います。
今は全ての思い出がスマートフォンの中にデータ保存されている時世ですが、今回の展示をきっかけに、「本当に大切な思い出はプリントして物質として保存してみようかな」と思っていただけた方がお一人でもいらっしゃったのなら、私はそれが一番嬉しいです。
素晴らしい体験をありがとうございました!
物販
展示会場では、展示作品の他、当店が販売している様々なプリントサービスのポストカード、フォトメッセージカード、カレンダー、トートバック、マグカップなどをご利用いただき種類豊富な物販販売も行いました。